もともとは、ポットなども含んだ子供用のティーセットでした。
また、モチーフであるPunch and Judy/パンチとジュディとは、イングランドで古くから愛されている人形劇のこと。寓話であるマザーグースの一篇でもあります。
大筋では鉤鼻をもつ男性のパンチが赤ん坊を放り投げ、妻と思われるジュディを棍棒で殴り倒し、犬や医者、警官やワニなどを殴り倒し、死刑執行人を逆に縛り首にし、最後に悪魔を殴り倒すというのが定番。
なんと恐ろしい・・・。
それでも基本的には喜劇で、英国では多くの人に親しまれています。日本でいうところの「桃太郎」や「花咲か爺さん」・・・といったところでしょうか?
マザーグースや昔話に含まれる毒を、笑いにくるみながらも、たっぷりと滴らせているようなお話といえるでしょう。
ちなみに、1841年に発刊されたイングランドの週刊風刺漫画雑誌、かの「パンチ(Punch, or The London Charivari)」は、この主人公のパンチから名前をとっています。そして、その表紙に107年に渡って描き続けられました。
パンチ:1867年の表紙
基本的に「パンチとジュディ」に登場する動物はワニですが、このティーセットに描かれているのは、なぜかカエル。パンチとジュディのバリエーションのなかで、カエルが登場するバージョンもあったのかもしれません。
ヴィクトリア風の衣装に身をつつんだキャラクター達は、どこかのんびりとしつつも、ダークな一面を持っていそう。
見るほどに、そわそわと不思議な気持ちが沸き起こり、心惹かれてしまう英国アンティークです。
◆England
◆C.ALLERTON&SONS
◆推定製造年代:1870~1890年代
◆素材:陶器
◆サイズ:ソーサー直径約11cm カップ直径約6.4cm(持手除く)カップ高さ約5cm
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古い陶器ですので、お取り扱いにはご注意ください。
*大きなヒビやカケはございませんが、製造時からと思われる筋やスポッツ、製法によるものと思われる貫入、および多少の汚れがございます。
*持手には一部カケのようにもみえる不揃いの部分がございますが、上には釉薬がかかっているため、製造時からのものと思われます。
*絵柄は、現物もすこしぼんやりとしています。
*実用というよりは、ディスプレイとしてお愉しみいただくことをお勧めいたします。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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