ウェッジウッド社1990年代限定復刻版 フロッグ・サービスのアイスカップ。
"the Frog Service"とは1773年にロシアの女帝エカテリーナⅡ世の特別注文により英国 ウエッジウッド社で製作されたディナーセットのこと。
英国の風景を1枚1枚手描きで描いたディナーサービスは、サンクトベテルスブルグ近くにあったケケレケクシネンスキー宮殿用にオーダーされたもので、その宮殿はフィンランド語で「カエルの沼」を意味する場所にあったことから宮殿の名称と、緑のカエルの紋章が生まれました。
エカテリーナⅡ世は実はマイセン窯の「スワン・サービス」、セーブル窯の「トルコブルー・ウエア」、ロイヤル・コペンハーゲンの「フローラ・ダニカ」など世界の名窯に当代きってのディナー・ウエアを製作させていた愛陶家でもありました。
その愛陶家から特別注文を受けたことは、ウエッジウッド社にとっては儲け度外視でも取り組むべき名誉であり、実際に宣伝効果はかなりなものであったとか。
オリジナルは計952点から成り、1222種類の英国各地の由緒ある古城や廃墟、田園風景などがセピア色の単色で丹念に手描きされています。
当然オリジナルとなれば博物館所蔵クラスですが、今回ご紹介するのはウェッジウッド社によって1990年半ばからジーニアスコレクションとして限定で復刻されたもの。世界4000セット限定のうちの1品となります。
色々なタイプのものが限定版で復刻されましたが、今回ご紹介するものは、もともとはアイス・カップとデザートプレート、というシリーズものの内の1品。
小さなデミタスカップのようなアイス・カップはころんとしたフォルムと持ち手、そして蓋がついた可愛らしい逸品。
飾るのもよし、実際にデザート用にお使いいただいても十分実用性がございます。
このカップに描かれた風景は"LAMPHEY PALACE, DYFED AND THE THAMES AT KEW"。
ウェールズ、ダヴェット州のセント・デイビッドの司教が司教座を有するランフィー宮殿の眺望です。このシーンは1774年4月のS.スパローの彫刻作品より取り入れられたデザインです。第二の眺望はリッチモンドのロイヤル・ガーデンに隣接する道路からみたサイオン・ハウスでピーター・ポール・ベナゼクの彫刻作品より取り入れられたデザインです。(添付の説明書 日本語部分より転載)
なお、この説明書には「キャサリン二世王妃」という表示となっていますが、これは「エカテリーナ」がドイツ語や英語由来では「カタリーナ/Katharina 」となり、
それから「キャサリン/Catherine」と表記されることもあったためと思われます。
様々な歴史に彩られたフロッグ・サービス。
でも難しく考えず、ひょっとしたらエカテリーナⅡ世もカエル好きかも、と思えば(嫌いならばこのような紋章は許すまい)、歴史上の大物も妙に親しみを憶えませんか?
大切にディスプレイしてカエル達と並べてみても、もちろん実際にご使用いただいても。
前菜をちょっと盛りつけたり、食後のチョコレートなど小さなスイーツをサーブしたり。
工夫次第で楽しい使い方ができそうです。
めったに手に入らない貴重な逸品を、ぜひ貴方のものにしてください。
ウェッジウッド社サイト フロッグサービスについての説明はこちらからどうぞ(日本語版)。
◆England
◆Wedgewood
◆推定製造年代:c.1990年代
◆素材:ボーンチャイナ
◆全体サイズ:本体外寸直径約5.8cm 蓋つき高さ約8cm(蓋無し高さ約5.6cm) 取手含む幅約8.5cm
◆重量:約115g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですが、とてもよいコンディションです。底面にわずかに擦れがございます。
*説明書とカードが付属しています。説明書は折れ目がみられます。箱は付属しません。
*カケやヒビはございません。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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