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Vintage Wedgewood Thimble from Museum Collection "Frog Service"

英国ヴィンテージ、ウェッジウッド製シンブル(指貫)。











英国アンティーク・ヴィンテージのアイテムとして定番であるシンブル(指貫)。


本来は裁縫のときに指を保護するための道具ですが、ヨーロッパでは古くから女性に幸せをもたらすという言い伝えがあり、結婚のお守りやプレゼント用、そしてコレクション用として様々なシンブルが作られてきました。

日本の指輪型の指貫きとは異なり、指先に嵌める小さなドーム型のフォルムも、造形的に演出がしやすく、よりその傾向に拍車がかかたのではないかと推測いたします。




今回ご紹介するのは、英国の名窯ウェッジウッドによるシンブル。

1990年代、英国の「Thimble Collectors Club」用に製作された「Museum Collection」というシンブルシリーズのなかの一点です。
エッジ部分には金彩が施され、メインの意匠はシールドの中のカエル。周囲にはどんぐり。


このシールドの中のカエルは、ウェッジウッドの記念碑的名作「フロッグサーヴィス/Frog Service」のもの。
"Frog Service"とは1773年にロシアの女帝エカテリーナⅡ世の特別注文により英国 ウエッジウッド社で製作されたディナーセットのことです。


英国の風景を1枚1枚手描きで描いたディナーサービスは、サンクトベテルスブルグ近くにあったケケレケクシネンスキー宮殿用にオーダーされたもので、その宮殿はフィンランド語で「カエルの沼」を意味する場所にあったことから宮殿の名称と、カエルの紋章が生まれました。
エカテリーナⅡ世は実はマイセン窯の「スワン・サービス」、セーブル窯の「トルコブルー・ウエア」、ロイヤル・コペンハーゲンの「フローラ・ダニカ」など世界の名窯に当代きってのディナー・ウエアを製作させていた愛陶家でもありました。
その愛陶家から特別注文を受けたことは、ウエッジウッド社にとっては、儲け度外視でも取り組むべき名誉であり、実際に宣伝効果はかなりなものであったとか。
オリジナルは計952点から成り、1222種類の英国各地の由緒ある古城や廃墟、田園風景などがセピア色の単色で丹念に手描きされています。

当然オリジナルとなれば博物館所蔵クラスですが、ウェッジウッド社によって1990年半ばからジーニアスコレクションとして数種類の食器が限定で復刻されています。



今回のシンブルは食器ではございませんが、同時期に復刻されておりますので、当時ウェッジウッドにおいて過去の偉大な意匠を振り返る・・的な流れがあったのかもしれません。




シンブルコレクターの方に、ウェッジウッドファンの方に、そしてもちろんカエルを愛する方に。

小さな小さな、稀有な逸品をお届けいたします。




◆England
◆推定製造年代:c.1990年代頃
◆素材:陶器
◆サイズ:直径約2.2cm  高さ約2.4cm
◆重量:7g
◆在庫数:1点のみ


【NOTE】
*古いお品物ですが、とても良いコンディションです。カケやヒビはございません。
*金彩や絵付けには目を凝らせば見える程度のスクラッチがございます。
*詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。


【配送について】
このお品物はレターパックプラスにも対応させていただきます。
ただ、レターパックプラスは「割れ物の送付はご遠慮ください。万一配送途中に事故があった場合でも、損害賠償は行いません。」となっておりますので、念入りに梱包の上「指貫」と表示して出荷いたします。
万が一破損の場合は賠償はございませんので、ご了承ください。ご不安な方はヤマトの宅急便をおすすめいたします。


アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
下のバナーからお入りいただけます。



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